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特に重要なセキュリティ欠陥・ウイルス情報

2014/04/29(火) Internet Explorer 6〜11 に未修正の欠陥、マルウェアも流通

Windows

Internet Explorer (IE) 6〜11 に未修正の欠陥があることが判明しました。攻略 Web ページを IE で閲覧すると、マルウェア(ウイルス)が自動的に実行されます。IE 9〜11 を攻撃対象とするマルウェアが実際に出回っています。

更新プログラムは現在開発中です。今回、Fix it は提供されていません。EMET 4.1 をインストールして回避してください。

EMET 4.1 のインストールには .NET Framework 4.0 が必要になります。インストールされていない場合は、あらかじめインストールしておいてください。

加えて、Firefox や Chrome といった代替 Web ブラウザを利用する事も効果があります(それだけで完全に回避できるわけではありませんが)。

関連キーワード: Internet Explorer


2014.04.30 追記

VGX.dll を無効化することでも本欠陥を回避できます。これを容易に実行できるようにしたソフトウェアが公開されました。

EMET 4.1 のインストールが困難、あるいは不具合が発生するなどの場合には、こちらをお試しください。


2014.05.02 追記

更新プログラムが公開されました。サポートが終了したはずの Windows XP 用の更新プログラムも「特例として」公開されています。Microsoft UpdateMicrosoft Windows Software Update Services などを利用してインストールしてください。

VGX.dll の無効化による回避策を実施している場合には、更新プログラムの適用後に VGX.dll の有効化を行ってください。

EMET 4.1 をインストールした方は、ひきつづきインストールしたままにされることをお勧めします。

2014/04/24(木) OpenSSL のセキュリティ欠陥(Heartbleed バグ)について

マルチOS

暗号ライブラリ OpenSSL 1.0.1〜1.0.1f、1.0.2-beta1 に欠陥があり、最大 64k バイトのメモリー内容が、接続しているクライアントあるいはサーバーに漏洩する「Heartbleed(心臓出血)バグ」の存在が明らかとなっています。マスメディアでも広く報道されており、ご存じの方も多いかと思います。

理工学部内において該当するサーバーを稼働させていたサイトについては、既に対応されているか、あるいは個別に対応を依頼しています。

しかし上記のように、この欠陥はサーバーだけでなくクライアントにも影響します。欠陥のあるクライアントソフトウェア(Web ブラウザや FTP ソフトなど)を使って悪意のあるサーバーに接続すると、クライアント内部のメモリーが読み取られ、アカウント情報(ユーザー名、パスワード)などが漏洩する可能性があります。

OS 標準の OpenSSL ライブラリの更新が必要なもの

Linux や FreeBSD といったフリー OS では OpenSSL が標準的に使用されているため、該当するバージョンの OpenSSL がインストールされていると、OS 全体が欠陥の影響を受けます。必ず更新してください。

OS名対象となるバージョンアドバイザリ
CentOS6.5CESA-2014:0376
Debianwheezy, jessie, sidDSA-2896-1
Fedora19, 20Status on CVE-2014-0160
FreeBSD10.0FreeBSD-SA-14:06
NetBSD6.0.x, 6.1.xNetBSD Security Advisory 2014-004
OpenBSD5.4, 5.55.4 patch, 5.5 patch
Red Hat6.5RHSA-2014:0376-1
Ubuntu12.04 LTS, 12.10, 13.10USN-2165-1

FreeBSD や NetBSD、OpenBSD、Mac OS X において、ports や pkgsrc、MacPorts といった 3rd パーティーソフトウェア管理パッケージを使用している場合は、そこでインストールしている OpenSSL についても更新が必要となる場合があります。

個別のアプリケーションソフトウェアの更新が必要となるもの

主に Windows 用のアプリケーションにおいて、独自に OpenSSL を使用しているために更新が必要となるものがあります。以下では更新済みバージョンを記載しています。

アプリケーション名更新済みバージョン、更新プログラムなど
FFFTP1.98g2
FileMakerFileMaker Server 13.0v1a, FileMaker Pro 13.0v3 および FileMaker Pro 13.0v3 Advanced, FileMaker Go 13.0.4
mod_spdyv0.9.4.2
VMwareResponse to OpenSSL security issue CVE-2014-0160
WinSCP5.5.3

ファームウェアの更新が必要となるもの

組み込み機器のファームウェアに OpenSSL が組み込まれている場合、ファームウェアの更新が必要となります。

ハードウェア名更新済みバージョン、更新プログラムなど
各社 AndroidAndroid 4.1.1 および 4.2.2 の一部が影響を受けます。確認アプリで影響の有無を確認した上で、端末メーカーにお問い合わせください
Apple AirMac Extreme、
AirMac Time Capsule
AirPort Base Station Firmware Update 7.7.3
QNAP Turbo NASQNAP が Heartbleed OpenSSL の脆弱性を修正するためのシステムアップデートを発表
Synology NASDSM 5.0-4458 アップデート 2, DSM 4.2-3248, DSM 4.3-3827 アップデート 2, VPN Server 1.2-2414 & 1.2-2318

利用しているサービスでの対応が必要となるもの

利用している Web サービスが Heartbleed バグの影響を受けていた場合、サービスが更新されたことを確認した後に、念のためにパスワードを更新した方がよいでしょう。

2014/04/23(水) iOS 7.1.1、Apple TV 6.1.1 公開

iOS 7.1.1、Apple TV 6.1.1 が公開されました。19 件のセキュリティ欠陥が修正されています。

iPhone、iPad、iPod touch、Apple TV 利用者は速やかに更新してください。

関連キーワード: iOS

2014/04/23(水) Mac OS X Security Update 2014-002 公開

Mac

Mac OS OS X Lion v10.7.5、Mountain Lion v10.8.5、Mavericks 10.9.2 用の Security Update 2014-002 が公開されました。33 件のセキュリティ欠陥が修正されています。

利用者は、ソフトウェアアップデートを使って更新してください。

関連キーワード: Mac

2014/04/18(金) Java SE 7 Update 55、Java SE 8 Update 5 公開

マルチOS

Java SE 7 Update 55、Java SE 8 Update 5 が公開されました。37 件のセキュリティ欠陥が修正されています。Java SE 利用者は更新してください。

Java SE 6 の公式アップデートは 2013 年 2 月で終了しました。既に Java 6 を狙ったゼロデイ攻撃も行われています。Windows・Linux 版 Java SE 6 の利用者は、早急に Java SE 7 または Java SE 8 へアップグレードしてください。

Mac OS X 版 Java SE 6 についても、更新版の公開が終了した模様です。Java が必要な場合は、Java SE 7 または Java SE 8 をインストールしてください。

Java SE 7 Update 10 以降では、「Web ブラウザでの Java 無効化」を、Java コントロールパネルから簡単に設定できるようになりました。[セキュリティ] タブの「ブラウザで Java コンテンツを有効にする」のチェックを外すだけです。Web ブラウザ上では Java を利用しない場合は、このチェックを外しておいてください。チェックを外すことを強く推奨します。

関連キーワード: Java