Linux Kernel 2.6.28 以降に欠陥があり、起動後 208.5 日経過すると勝手に再起動することが明らかになりました。
- sched_clock() overflow after 208.5 days in Linux Kernel (okkyの銀河制圧奇譚)
この欠陥は Pentium 4 以降の Intel 系 CPU (互換 CPU 含む、32bit / 64bit どちらでも) を実機で動作させた場合に発現します。仮想マシン上で動作させた場合や、Intel 系ではない CPU で動作させた場合には発現しません。
この欠陥は Linux Kernel 2.6.32.50 / 3.0.13 / 3.1.5 で修正されています。各ディストリビューションでの対応状況は以下の通りです。
- Fedora 16: Fedora 16 Update: kernel-3.1.6-1.fc16 で修正されています。
- Vine Linux 6: kernel のバグフィックス で修正されています。
- Red Hat Enterprise Linux 6: RHBA-2012:0124-1 で修正されています。
- CentOS 6: CEBA-2012:0124 で修正されています。
- Debian 6.0 (Squeeze): linux-2.6 (2.6.32-40) で修正されています。squeeze/linux-2.6/debian/changelog 参照。
- Ubuntu 11.10 (Oneiric):
まだ修正版 kernel が公開されていません。起動後 200 日以内に手動で再起動して回避して下さい。11.10 には影響しないようです。Bug #805341 sched clock overflows in 208 days (i386 and amd64) 参照。 - Ubuntu 11.04 (Natty): 2.6.38-13.55 で修正されています。
- Ubuntu 10.10 (Maverick): 2.6.35-32.65 で修正されています。
- Ubuntu 10.04 LTS (Lucid): 2.6.32.50 で修正されています。
- SuSE 11 SP1: サポートから PTF を入手できます