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特に重要なセキュリティ欠陥・ウイルス情報

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2009/07/30(木) Shockwave Player 11.5.1.601が公開されています

Windows

Shockwave Player 11.5.1.601が公開されています。複数のセキュリティ欠陥が修正されています。

Shockwave Player をインストールしている場合は更新してください。Shockwave Player をインストールしているか否かは、たとえば http://www.adobe.com/jp/shockwave/welcome/ にアクセスした場合に Shockwave が表示されるか否かで確認できます。(Flash Player と間違えないようにしてください)

この欠陥は、Microsoft の定例外セキュリティ修正 MS09-035 に関連するものです。今後も、このような事例が複数明らかとなると考えられます。

関連キーワード: Shockwave

2009/07/02(木) Adobe Shockwave Player 11.5.0.600 が公開されています

マルチOS

Adobe Shockwave Player 11.5.0.600 が公開されています。重大な欠陥が修正されています。

Shockwave Player をインストールしている場合は更新してください。

Shockwave Player をインストールしているか否かは、たとえば http://www.adobe.com/jp/shockwave/welcome/ にアクセスした場合に Shockwave が表示されるか否かで確認できます。(Flash Player と間違えないようにしてください)

関連キーワード: Shockwave

2009/05/01(金) 新型インフルエンザに便乗するコンピュータウイルス配布活動について

新型インフルエンザが世界的に広まりつつある昨今ですが、これに便乗してコンピュータウイルス(マルウェア)を配布しようとする動きも広まっています。日本も例外ではなく、既に国立感染症研究所を騙る事例が報告されています。

このような事例は今後も続くと考えられます。以下の対策を怠らないようにしてください。

  • アンチウイルスソフトウェアをインストールし、ウイルス定義ファイルが最新のものになっているかどうかを確認してください。ウイルス定義ファイルが一週間以上前のまま、といった状態の場合は、既にウイルスに感染している可能性が高いです。龍大標準のアンチウイルスソフトウェア VirusScan の場合、最新のウイルス定義ファイルは「DAT バージョン 5601.0000」です。
  • Windows Update や自動更新などを利用し、Windows を最新のセキュリティ状態に保ってください。Internet Exlorer のプロキシだけでなく、WinHTTP のプロキシ も設定しないと、Windows Update や自動更新などを正常に利用できないので注意してください。
  • アプリケーションソフトウェアについても更新し、最新のセキュリティ状態を保ってください。特に狙われやすいのは、次のアプリケーションです:
    • Microsoft Office (最新: Office 2007)。Office Update または Microsoft Update を使ってセキュリティ修正プログラムを適用できます。現在サポートされているのは Office 2000 以降だけです。
    • Adobe Reader / Adobe Acrobat (最新: バージョン 9)。現在サポートされているのは Adobe Reader / Acrobat 7.x 以降だけです。Adobe Reader については、原則として最新版をご利用ください。
    • Flash Player (最新: バージョン 10)。現在サポートされているのは Flash Player 9.x 以降だけです。使用している Flash Player のバージョンは、Adobe Flash Player のバージョンテスト で確認できます。原則として最新版をご利用ください。
    • QuickTime (最新: バージョン 7.6)。現在サポートされているのは最新版のみです。最新版をご利用ください。

特に Acrobat / Adobe Reader、Flash Player、QuickTime に関して、古いバージョンを使い続けている事例が散見されます。この数か月における理工学部内のウイルス感染事例においても、これらのアプリケーションはことごとく古いままでした。古いバージョンのアプリケーションに存在するセキュリティ欠陥を突いてウイルスを設置される事例もあったのではないかと思われます。アプリケーションソフトウェアについても忘れずに更新してください。

アンチウイルスソフトウェアをインストールしてしないのは論外ですが、ウイルス定義ファイルが最新のものになっているかどうかを確認していない事例も散見されます。ウイルス定義ファイルが古いままであることに気づかずに使い続け、ウイルスの感染が研究室中に広がった事例もありました。ご注意ください。

2009/02/26(木) Flash Player 10.0.22.87 / 9.0.159.0、AIR 1.5.1 が公開されています

マルチOS

Flash Player 10.0.22.87 および AIR 1.5.1 が公開されています。複数の重大な欠陥が修正されています。

Flash Player 10.0.22.87 はダウンロードページから入手できます。また RINS web ページでも配布しています (学内からのみ入手可)。

既存の Flash Player をあらかじめアンインストールしておき、その後 Flash Player 10.0.22.87 をインストールすることを推奨します。アンインストール用のプログラムも用意されています。

Flash CS4 Professional については専用の Flash Player が存在するので注意してください。また Flash CS3 Professional と Flex 3 には Debug 版の Flash Player をインストールしてください。これらの入手先については、Advisory を参照してください。

互換性の問題などにより、どうしても Flash Player 10 系列に移行できない場合は、Flash Player 9.0.159.0 に更新してください。こちらから入手できます。また RINS web ページでも配布しています (学内からのみ入手可)。

AIR 1.5.1 は http://get.adobe.com/jp/air/ から入手してください。

Flash Player はウイルスに狙われやすいプログラムの 1 つです。できるだけ早く、最新版に更新してください。学内において昨今流行している USB メモリーウイルスも、最初の感染は Flash Player や Adobe Reader の欠陥を利用して行われた可能性があります。

なお、使用している Flash Player のバージョンは Macromedia Flash Player のバージョンテスト (adobe) で確認できます。Internet Explorer とその他のブラウザ (Firefox, Opera, Safari 等) とで個別に確認する必要があります。

関連キーワード: Flash Player

2009/01/27(火) 一部の研究室におけるウイルス感染被害について

2009.01.27 現在、一部の研究室において Windows PC へのコンピュータウイルスの感染が確認されています。何らかの経路から感染後、USB メモリなどを通じて感染が広がっているようです。現在対応作業中です。

龍大標準のアンチウイルスソフト、マカフィー VirusScan Enterprise (VSE) は、最新のウイルス定義ファイル DAT5507 においても対応できていません (Extra.dat により一部には対応済。後述)。ここで解説されているウイルスと同種のものと考えられます。手元で採取した検体と各種アンチウイルスソフトの検出状況は以下のとおりです。

実際のウイルスのファイル名は上記とは異なる場合があります。

対応手順

現時点では、次の手順で対応を行っています。

  1. ウイルスファイルの存在は隠蔽されていますが、コマンドプロンプト (cmd.exe) から dir /a C:\ や dir /a C:\WINDOWS\system32 などと実行することで確認できます。
  2. ネットワークに接続したままだと、ウイルスがネットワークを経由してアップデートしてしまいます。ネットワークケーブルを抜くなどして、物理的に切断します。
  3. システムの復元を無効に設定します。
  4. ウイルスは、Windows 起動時に自動的に起動されるよう、レジストリ HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run に自身を登録しています。これを削除します。
    自動起動用のレジストリを削除するには、sysinternalsautoruns コマンドを使用すると容易です。autoruns を起動し、[Logon] タブの HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run の項に注目します。あやしい項目についてチェックを外します。autoruns コマンドは、RINS で配布している「セキュリティ CD」の tools\sysinternals ディレクトリにも含まれています。
  5. ウイルスをできるだけ削除しておきます。隠蔽されているファイルは、コマンドプロンプトから attrib -S -H -R pytdfse1.dll のように実行すれば隠蔽を解除できます。その後 del コマンドで削除します。削除できない場合は、ren コマンドを ren pytdfse1.dll pytdfse1.dll.hoge のように使ってウイルスファイルの名前を変更します。この段階ではうまく削除できないファイルも少なくないので、あまり神経質にならなくてもよいです。
    典型的なウイルスファイル名を後述しています。
  6. 再起動します。
  7. 削除できていなかったファイルを削除します。削除できるまで、手順 4〜7 を繰り返します。
  8. USB などのメディアからの再感染を避けるため、autorun.inf の無効化設定を行います。autorunstop.bat をダウンロードして実行します。ダウンロード後のファイルの拡張子が .bat になっていることを確認してください。この設定を行うと、メディア挿入時の自動実行機能が働かなくなりますので注意してください。
    なお、よりセキュリティを高めるための設定: 自動再生を無効にする で述べている方法ではうまくいかない場合があるそうで、近日改定を予定しています。
  9. Explorer 関連のレジストリ設定をウイルスが改変しています。修正するために、fix-showall.reg をダブルクリックして適用します。適用後、よりセキュリティを高めるための設定: エクスプローラ を実施します。
  10. マカフィー VSE を利用していた場合、ウイルス感染によって改変され挙動がおかしくなっている場合が多いです。 ウイルス定義ファイルの更新が正常になされていないなどの挙動が見られる場合には、再インストールすることを推奨します。マカフィー VirusScan 関連ドキュメント を参照。
  11. USB などのメディアに付着したウイルスを削除します。上記と同様、コマンドプロンプトから attrib コマンドと del コマンドを使って実施してください。

終ったら、システムの復元とネットワークを元に戻します。

「セキュリティ CD」は RINS の部屋 (瀬田 1 号館 443 室) で配布しています。

典型的なウイルスファイル名を以下に示します。これで全てではないので注意してください。

ドライブルート (C:\ など)a81lkgv.com, em0x.exe, hau1x6q.cmd, n1jttj8f.com, w.com, xj8guf.bat
C:\WINDOWS\system32afmain0.dll, afmain1.dll, haozs0.dll, haozs1.dll, ierdfgh.exe, mmvo.exe, mmvo0.dll, mmvo1.dll, pytdfse0.dll, pytdfse1.dll, revo.exe, revo0.dll, revo1.dll

VSE で この Extra.dat を使うと、上記ウイルスのうち a81lkgv.com と ierdfgh.exe を検出できるようになります。Extra.dat の利用方法については以下を参照してください。

上記リンクに記載された方法がよくわからない場合は、次のようにしてください。

  1. Extra.dat をコピーします。
    • C:\Program Files\Common Files\McAfee\Engine に (VSE 8.7i / 8.5i)
    • C:\Program Files\Common Files\Network Associates\Engine に (VSE 8.0i)
  2. 再起動します。

全般的な対応・予防

Windows で「アンチウイルスソフトをインストールしていない」は論外です。何らかのアンチウイルスソフトをインストールしてください。VSE の場合は、8.5i または 8.7i の利用を推奨します。ただし、今回の事例でもわかるように、アンチウイルスソフトをインストールしておけば安心、というわけではありません。

autorunstop.bat を実行し、autorun.inf を無効化することを推奨します。

RINS で配布している「セキュリティ CD」にも含まれている StartupMonitor のようなツールをインストールしておき、起動項目の追加・変更を確認するのは効果的です。

Windows やアプリケーションのセキュリティ上の欠陥を突いて侵入するウイルスも存在します。セキュリティ修正プログラムを適用したり、最新版に更新したりして、セキュリティ上の欠陥を無くしてください。具体的には以下を実行してください。

  • Windows Update などを実行し、Windows を最新のセキュリティ状態に保ってください。
  • アプリケーションを最新版に更新してください。特に狙われやすいのは:

関連キーワード: VirusScan

2009.01.28 追記

最新のウイルス定義ファイル DAT5508 において、上記検体のうち a81lkgv.comierdfgh.exe には対応されました。また、この Extra.dat を使うと pytdfse0.dllpytdfse1.dll にも対応されます。

  • DAT5508 へ更新されていることを確認してください。更新されていない場合は、タスクトレイのシールドアイコンを右クリックして「今すぐアップデート」を選択してください。
  • この Extra.dat を適用してください。適用方法については上記を参照してください。

ウイルスに感染した Windows PC を調査したところ、以下の特徴がありました。

  • ウイルス定義ファイルのバージョンが古い。また、アップデートを実行しても、アップデートに成功したような表示がされるものの、ウイルス定義ファイルのバージョンが古いまま。(ウイルスによって、定義ファイル更新機構を破壊されている)
  • Windows のセキュリティ修正ファイルが全く適用されておらず、セキュリティ欠陥を突くような攻撃に対して全く脆弱。

アンチウイルスソフトにおいて、ウイルス定義ファイルが正常に更新されていることを確認してください。また、毎月第 2 火曜日 (米国時間) には Windows Update などを実行し、Windows を最新のセキュリティ状態に保ってください。

2009.01.29 追記

最新のウイルス定義ファイル DAT5509 において、上記の全ての検体に対応されました。Extra.dat はもう必要ありません。

2009.02.04 追記

一連の作業の中で収集した検体の中に、VSE では検出できないものがいくつかありましたが、最新のウイルス定義ファイル DAT5515 において対応されました。

典型的なウイルスファイル名を追記しました。

autorunstop.bat はローカルに配布するよう、リンク先を変更しました。(Luca さん多謝)