昨年(2009 年)の 1 月ごろから、Windows の自動再生機能を使って感染するウイルスの被害が発生しています。
- 一部の研究室におけるウイルス感染被害について (RINS, 2009/01/27)
残念ながら、現時点においても感染事例が散見されます。以下の点について、再度確認して頂くようお願い致します。
Microsoft Update を実行してください。
Microsoft Update を実行し、Windows および Microsoft Office を更新して下さい。Windows Update では Windows しか更新されず、Microsoft Office の欠陥が修正されないまま放置されてしまいます。Microsoft Update を実行してください。
KB971029 修正プログラムをインストールして下さい。
Windows XP / Vista / Server 2003 / Server 2008 を使用している場合は、KB971029 修正プログラム (Windows の自動再生機能の更新プログラム) を適用してください。適用すると、USB メモリからの自動再生 (自動実行) が行われなくなるため、自動再生機能を利用するウイルスの感染防止にたいへん効果があります。
注: KB971029 は、自動再生機能の挙動を Windows 7 と同じにする修正プログラムです。
アプリケーションソフトを最新版に更新してください。
昨今流行しているガンブラーウイルスをはじめとして、Web を閲覧するだけでウイルスに感染する事例が増えています。これらのウイルスは、Windows やアプリケーションソフトのセキュリティ上の欠陥を利用して感染します。特に狙われやすいのが、次のアプリケーションです。
- Adobe Reader / Acrobat (最新: バージョン 9.3)
- Flash Player (最新: バージョン 10.0.42.34)
- Java SE (最新: バージョン 6 Update 18)
- QuickTime (最新: バージョン 7.6.5)
アプリケーションの更新を怠ると、即座に感染してしまいます。忘れずに更新して下さい。
インストール済のアプリケーションのバージョンは、[プログラムの追加と削除] コントロールパネルから確認できます。[プログラムの追加と削除] でアプリケーション名をクリックすると、[サポート情報を参照するには、ここをクリックして下さい] という表示が出ます。これをクリックすることで、バージョン情報を確認できます。
狙われやすいアプリケーションのバージョン確認には、MyJVN バージョンチェッカも利用できます。また、詳細なアプリケーション検査を行いたい場合には、Secunia PSI などをご利用下さい。
アンチウイルスソフトをインストールしてください。
アンチウイルスソフトをインストールしてください。龍谷大学の予算で購入したコンピュータには、龍大標準のアンチウイルスソフト、マカフィー VirusScan Enterprise (VSE) をインストールできます。最新版は 8.7i patch 2 です。マカフィー VirusScan 関連ドキュメントを参照して下さい。なお、Artemis テクノロジーについてですが、
- これが無効なままだとウイルスを発見できない
- 8.7i patch 2 同梱版の既定値である「非常に低」ではなく、「低」に設定しないとウイルスを発見できない
といった事例に複数回遭遇しました。「非常に低」ではなく「低」に設定することを推奨します。
私費で購入したコンピュータや、自宅にあるコンピュータについては、各社から販売されているアンチウイルスソフト、あるいは Microsoft Security Essentials のような、まっとうなソフトウェアベンダーから配布されている無償のアンチウイルスソフトをインストールして下さい。このごろ、「無償のアンチウイルスソフト」を名乗るウイルスがたいへん多くなっています。無償のアンチウイルスソフトを利用する場合は、ニセモノをつかまされないよう注意して下さい。