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2013年1月の日記

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2013/01/11(金) Java 7 系列に未修正の欠陥、既に悪用を確認

マルチOS

Java 7 系列 (最新の Java 7 Update 10 を含む) に未修正の攻略可能な欠陥が発見されました。この欠陥を悪用するマルウェア(ウイルス)も各地で確認されています。

Windows 版・Mac 版・Linux 版のいずれの Java 7 にも欠陥があります。

更新プログラムはまだ公開されていません。Java 7 をインストールしている場合は、次のいずれかの方法で回避してください。

  • Java をアンインストールする。
    Javaを使用していないのであれば、これが一番確実な方法です。
  • Web ブラウザで Java を無効化する。
    攻撃の多くは Web 経由ですので、Web ブラウザで Java を無効化すれば、それらを回避できます。最新の Java 7 Update 10 であれば、Java コントロールパネルから簡単に設定できます。
  • Java 6 系列 (最新は Java 6 Update 38) にダウングレードする。
    Java 7 をアンインストールし、Java 6 をインストールし直す方法です。現時点では、攻略可能なのは Java 7 系列だけですので、この方法も選択肢に入ります。こちらからダウンロードできます。しかし Java 6 は今年の 2 月にサポートが終了してしまいます。推奨できる方法ではありません。

Web ブラウザで Java を無効化する方法(一括設定)

Java 7 Update 10 にアップデートした上で、Java コントロールパネルから設定します。[セキュリティ] タブの「ブラウザで Java コンテンツを有効にする」のチェックを外します。これにより、全ての Web ブラウザにおいて Java が無効化されます。

Web ブラウザで Java を無効化する方法(個別設定)

Internet Explorer (IE)

  1. 8484.disable_5F00_java_5F00_in_5F00_IE.reg をダウンロードし、デスクトップ等に保存します。
  2. 保存した 8484.disable_5F00_java_5F00_in_5F00_IE.reg をダブルクリックして実行します。管理者権限が必要です。
  3. IE を再起動します。

Firefox

Java アプレットを無効にするには (Mozilla) を参照してください。

Safari

Safari で Java Web プラグインを無効にする方法 (Apple) を参照してください。

Google Chrome

プラグイン (Google) の「特定のプラグインを無効にする」を参照して、Java プラグインを無効にしてください。

Opera

  1. アドレスバーに opera:plugins と入力し、「プラグイン」ページを開きます。
  2. 「プラグイン」ページで、Java プラグイン (「Java Platform SE …」) の「無効にする」をクリックします。無効化されると、全体がグレイアウトされます。

2013年1月15日追記

欠陥が修正された Java 7 Update 11 が公開されました。Java 7 利用者は更新してください。Java コントロールパネルの [更新] タブにある「今すぐ更新」をクリックしてください。あるいは、以下のリンクから個別にダウンロードしてインストールしてください。

その上で、Web ブラウザでの Java 無効化については、設定し続ける事を推奨します。

2013年1月21日追記

複数のセキュリティ専門家・専門機関が、Java 7 Update 11 では欠陥は完全には修正されていないと指摘しています。

上記したように、Web ブラウザでの Java 無効化については、ひきつづき設定し続ける事を推奨します。

2013/01/01(火) Internet Explorer 6、7、8 に重大な欠陥、悪用を確認

Windows

Internet Explorer (IE) 6、7、8 に重大な欠陥があり、既に悪用されていることが確認されました。IE 6、7、8を使って攻略 Web ページを閲覧すると、自動的にウイルスが実行されてしまいます。IE 9、10 にはこの欠陥はありません。よって、既定で IE 10 がインストールされている Windows 8、Server 2012 にはこの欠陥はありません。

更新プログラムは現在開発中です。次の回避方法があります。

  • IE 9 にアップグレードする。Windows Vista、Server 2008、7、Server 2008 R2 では IE 9 にアップグレードすることでこの欠陥を回避できます。アップグレード後に、Microsoft Update などを用いて最新の更新プログラムを適用してください。

また次の緩和策があります。

  • 代替ブラウザを利用する。IE のかわりに、FirefoxChromeOpera などの代替ブラウザを使用することで、この欠陥を回避できます。ただし IE のソフトウェアコンポーネントを利用するアプリケーションには影響が残ります。
  • Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) を使用する。EMET については2012年9月18日のエントリを参照してください。

Windows XP、Server 2003 においては IE 9 にアップグレードできません。上記緩和策を両方とも実施することを推奨します。

2013年1月2日追記

この欠陥に対する Fix it ソリューションが公開されました。IE 6、7、8 の利用者は Microsoft Fix it 50971 を適用してください。Fix it のダウンロード等については KB 2794220 を参照してください。

2013年1月11日追記

Fix it ソリューションでは防ぐ事ができない攻略プログラムが確認されました。ひきつづき、上記緩和策を両方とも実施することを推奨します。

2013年1月15日追記

更新プログラムが公開されました: MS13-008 - 緊急:Internet Explorer 用のセキュリティ更新プログラム (2799329) (Microsoft)

Microsoft UpdateMicrosoft Windows Software Update Services などを利用して更新プログラムをインストールしてください。

Fix it ソリューション 50971 を適用している場合は、更新プログラムのインストール後に、Fix it ソリューション 50972 を適用して効果を解除してください。Fix it のダウンロード等については KB 2794220 を参照してください。