★★★ | ちょ〜おすすめ | |||
★★ | まぁソンはしない | |||
★ | ヒマとカネがあまってるなら | |||
× | ダメだコリャ |
これはまたずいぶん前に読みはじめてて、途中でほっぽっていた本。 私の場合、そういう本がいっぱいある。うーん、よくないなぁ。 なんか、オチがいま 1 つって感じがしますけど、それなりにはおもしろかったです。 ニーヴンなのに亜人間ばっかしか出んってのが不満点なのかも。 カバーアートがかなりなさけない。見るたびにがっくりくる。 加藤直之さんあたりならもっとカッコよかっただろうに。
リングワールドふたたび |
図書館で見つけて読みはじめたのですが、 これはいい本です。 コンパクトですぐ読めるし、 話題の選択もいいし、 記事それぞれが非常によくまとまっている。 マスメディアやさんのやつとか、パソコン雑誌やさんのやつとか、 へんな学会やさんのやつとかだと、技術的にあやしいとか、やたら偏ってるとか、 あるいは妙に長ったらしい説明がついていたりするんですが、 この本はそういうことはない。すばらしい。 みやむ〜の声が出る HUB だけじゃなかったのね > アクトン。
アクトンファイル 98 1997 年ネットワーク事件 事故レポート |
ルータがなおらないおかげで時間ができた :-) ので、 たまっていた分を一気に書くぞ。
ずいぶん昔にこの作品の翻案と思われるものを読んでいて、 「オリジナルはどんな話なんだろう」と思っていた。 読んでみて、 「うーん、ほとんどファンタジーだけど、これ NV (ノヴェラ) なのね」 「う〜ん、やっぱ悲劇で終ってしまうのね」。 しかし、純愛だねぇ。 純愛はいいねぇ。
ジェニーの肖像 |
映画はしょーもなかったけど原作はおもしろい 「バトルランナー」を読んだ直後に買って、 ず〜〜〜っとほかってあったのをひっぱり出し、 ようやっと読んだ。 おもしろい。うまい。そして、狂ってる。 キング氏の作品は、幸か不幸かこれと「バトルランナー」しか読んでないんだけど、 どうしてこう、おもしろくて狂ってる作品が書けるのだろう。
死のロングウォーク |
あの超おもしろい「神の目の小さな塵」の続編とあっては読まずにはいられない、 というわけで読んだ。 なんと主役は最初から最後まであの豪商ホレス・ベリー氏でびっくり。 でもびっくりするのはそれくらいで、冒頭のエピソードはかなりかったるいし、 「物理的に正しい」宇宙戦闘も、谷甲州を読んだ目にはそれほど感動しない。 正直言って肩すかしを食らったような感じである。 というわけで、期待はずれであった。 標準程度にはおもしろいんだけど、なにしろ前作が前作ですからねぇ。
神の目の凱歌 (上・下) |
ベンフォードの「ぶつぶつひとりごとおじさん」シリーズ最終回である。 つづきの話なので「荒れ狂う深淵」「輝く永遠への航海」まとめていっちゃおう。 はっきり言って、たいくつである。 まぁベンフォードなので予想はしていたのだけれど。:-) このシリーズは、第 2、3 作だけがおもしろくて、 あとはかったるいです。 それでも銀河ジェットをくぐってブラックホール直近の S-T 空間にたどりつくまではけっこう見せるものがあるのだが、 時間と空間がぐちゃぐちゃにまざりあった S-T 空間に到達してからは、 ハード SF というよりはファンタジーに近いお話になってしまっている、と思う (「進んだ科学は魔法と区別がつかない」というヤツですな)。 これはあとで出てくる「永劫」にも通じるところがあるが、 「永劫」はアクションバリバリな点でまだ救われている。
「荒れ狂う深淵」「輝く永遠への航海 (上・下)」 |
書かれた時代が時代なのでソヴィエト連邦が元気だったりするのですが、 まぁそれはともかく。 太陽系に接近してきたナゾの物体を調べにいったらそれはスペースコロニーで……というとクラークのラーマシリーズを思いうかべるが、 永劫の場合、侵入し奥へ進んでいくとなんと内部は無限になっていて……。 そして実は、ナゾの物体は並行宇宙の未来時点からやってきたことが判明する……。 というわけで米ソの激突→宇宙戦闘→地球壊滅あり、 スペースコロニーあり、 ファーストコンタクトあり、 並行宇宙ありのもりだくさんアクション SF となっている。 続編があるようなので、これも読みたい。
永劫 |
侵略 SF モノなんですが、 ブラックホールでぶっとばす、 にしては、なんだか妙な動きをする異星人たちで、 どーも納得できないのである。
天空の劫火 |
時間がないので 2 言だけ。
教科書が教えない小林よしのり |
当時 (1983.08) 世間を騒然とさせた「ソ連による民間航空機撃墜事件」を、 元自衛隊ソ連担当情報将校が、 ロシア経由で公表された 1 次資料を解析した本である。 著者の解析は次のとおり:
ひとつひとつ丹念に解析しているため、 上記結論に自然に納得できる。 なにしろ、あのアメリカが情報公開していないというのだから、 よほどのことなのだ。 そして、返す刀で柳田邦男のパイロットミス説を切って捨てている。 本書を読めば、柳田邦男というのは政府の宣伝塔にしか見えなくなってしまう。 そういえば柳田は日本国営放送 NHK のおかかえ解説者だし、 あの疑惑に満ちた JAL 123 便御巣鷹山墜落事故でも意気揚々と隔壁破壊説を解説していたように思う (御巣鷹山墜落事故については、 角田四郎「疑惑 JAL 123 便墜落事故」早稲田出版 を一読されたい)。 なんて素敵な 1984 的世界なんでしょう。 それにしても、大韓航空機撃墜数か月まえに、 北方領土で米軍による戦争まがいの大規模演習が行われていたというのは、 本書を読むまで知らなかった。 この演習では領空侵犯まで平気で行っており、 正直言って常軌を逸している。 こういうことをきちんと報道しない日本のマスメディアというのは、 よっぽど政府と癒着しているんでしょうなぁ。
大韓航空 007 便事件の真相 |
「核に汚染された国」にもチラリと言及されている、 バミューダ沖でのソ連原潜沈没事故を描いたノンフィクション。 その事故状況はまさに「まるで小説のような」という言葉がぴったりである。 巻頭のトム・クランシーの序文は伊達ではない。 さらに、ソ連原潜を奪うためならなんでもやる米軍原潜艦長や、 言外に「死ね」と命令するソ連上層部など、 冷戦時代の米ソのムチャクチャさ加減がモロにあらわれている。 大韓航空機事件も JAL 123 便事件もそうした中で起ったわけで、 つくづくソ連が崩壊してくれてよかったな、と思う。 (しかしそういうムチャクチャは今中国に対して続けられているらしい。 困ったものである。) 上官には死ねと言われ、 米軍には挑発され、 艦自体は沈没寸前、 という絶望的な状況において、 ひたすら部下の命を守ろうとするソ連原潜艦長の姿、 また、 命を投げだしてメルトダウンを止める水兵の姿には脱帽である。 米ソの専門家 + 推理小説家という異色の著者とりあわせもすごい。 10 年前では絶対できなかったことなのだ。 いやはや、時代は変わった。
敵対水域 |
私は基本的に SF 読みであってミステリ読みじゃないのだが、 この本は題名も装丁も中身もたいへん話題になった本なので、 「いつか読むべぇ」と積んでおいたのだった。 で、例によってようやく取りだしたのであった。 (下の「ガイア」も同じだなぁ。) そして、期待は裏切られなかった。 なにしろ、今の私は、 この作家の別の作品が読みたいと思っているのだから。 しかし、いつになるかなぁ。
女には向かない職業 |
最初はチョいとカッタるいのだが、 読むうちにだんだんおもしろくなってくる。 特に、コヒーレントな重力波 (レーザーならぬゲーザー!) なんてのが出てくるあたりから俄然おもしろくなってくるので、 最初はがまんして読みつづけよう。 ブリンって、「サンダイバー」では色素レーザーなんてマイナーなもの登場させてるし、コヒーレントな波に思い入れがあるのかしらん。 色素レーザーなんて知らんぞ、ふつう。 私がそれを知っているのは、それを使って卒論を書いた (!!) からだ。 色素レーザーって、腐るんですよ。腐るレーザー。いいイメージでしょ。 環境にもやさしそうだし (なにかズレてる)。 しかし、この小説で描かれる、 致命的に破滅した地球環境というのは十分現実的なわけで……。 あと 50 年したらいったいどうなってるんでしょうね。 COP3 で CO2 減らそうとかやってたけど、 温室効果ガスとしてはフロンとかの方が何百倍も効果が高くて、 しかもフロンはすでにとてつもない量がバラまかれてしまっており、 成層圏との間にまだかなりの量が漂っているはずなので、 温室効果を止めるにはもう遅いような気がすごくするんですよね。 だからと言ってなにもしないわけにもいかないんだけど。 ギンズバーグの定理だね、こりゃ。 「勝てない、引き分けられない、逃げられない」。 水素自動車はどうなってるんだ? 水素生産プラントは? 核融合発電は?
ガイア ― 母なる地球 ― 上・下 |
いろいろウワサの本だったが、期待ははずれなかった。 本書で印象的だった点が 2 つある。 1 つめは、上巻はじまってすぐに現れる、 インテル創設時のすばらしい組織形態である。 少々長いが、上巻 p.54 より引用する。 これは 1996 年ではなく 1968 年の話なのだ、というところがすごい。 時代遅れのこうした夢想家たちとは違って、ノイスとムーアは、日々刻々と変化する現代という時代の企業組織についてこう考えていた。 第一に肝要なのは、企業がその変化に適切に対応できるだけの速度をもつことだ。 変化のなかで正しい判断を下すためには、企業の内部での情報は、たとえどんな場合であろうと、最高度のスピードをもって流通していかなければならない。 こういう状況のなかでは、命令系統の尊守など何の役にも立ちはしない。 人に話すに足るだけのアイデアのある人間、あるいはそれについてきちんと質問できる人間なら、誰であろうと二人は勇気づけ、大いにやれと励ました。 だからスタッフミーティングは、自分の意見を述べることで会社に貢献できると思う人間の前に、つねに開かれていなければならず、また、上級職のマネージャーは、社員が情報や支援を必要とする場合に、それを拒否するようなことがあっては絶対にならないのだ。 しかし巨大化とともに、インテルという組織は 1984 化してしまうのであった。 合掌。 もう 1 つは、 インテル社員および退職者に対する、あまりにも冷酷無惨な仕打ちである。 それはもう「てめぇら人間じゃねぇ」というレベルである。 ショッカーだってこれほどひどいことはしなかったと思う。 この行為が現インテル会長兼 CEO である「アンディ・グローブ」という名前と重なって展開される、というのもすごい。 アンディ・グローブはきっと爬虫類かボーグなのだ。 その他にも、AMD という会社のいーかげんさ加減や 8086 の真実など、 読みどころがいっぱいである。必読。
インサイド インテル 上・下 おまけリンク: |
発売直後に購入して、その後ずーっとツンドク状態だったが、 ようやく読んだ。 私の場合、こういうのはよくある話だったりする。困ったものだ。 いやぁ、凄い内容である。 旧ソ連中そこらじゅうで、 メルトダウンはしてるわ廃棄物はタレ流ししてるわ、 もうムチャクチャしていたという……。 チェルノブイリなんて氷山の一角にすぎなかったのだ。 おまけに、 核汚染の真の実態は旧ソ連の証拠改竄・湮滅などによりもはや知り得ないだろうという……。 これだけ読むと、あまりにあまりな内容なので「本当に本当なのか?!」 と疑ってしまうのだが、訳者あとがきにある シベリア中どこに行っても(中略)「ガイガーカウンター (放射能測定器) は持ってないか?」と訊かれたという話が、本文を見事に補っている。 そう、どうやら本当のようなのだ。なんと恐しい。 しかし、これを対岸の火事と言ってすませるわけにもいかない。 日本でも、「低レベル放射線廃棄物」を一般ゴミと同じに扱っていい、 なんてムチャクチャな法案が通っていたりするし、 動燃の原発事故隠しも記憶に新しい。 というわけで、必読である。
核に汚染された国 隠されたソ連核事故の実態 |
なんやかやで私の仕事場にも WindowsNT が大量にやってきそうなので、 イヤなんだけど、NT のべんきょうをはじめている。 いろいろ立ち読みしたあげく、いま手元にあるのは以下の本。
最初の 2 冊は図書館にあったので借りて、あとの 2 冊は買った。 で、最初に読み終ったのが本書。 さすがにユーザ (JWNTUG) が つくった本だけあってスルドい記述が多く、参考になりそうだ。 例えば、NT では FAT16 と NTFS のどちらにでもインストールでき、 FAT の場合はあとで NTFS に変換できるのだが、その場合ファイルシステムが 「everyone フルコントロール」という、かなり危険な状態になってしまう ことが書いてある。 これと中村正三郎氏のホーム ページで知った「NT のプレインストール版は多くが FAT」をあわせて 考えると、「結局 NTFS でインストールしなおしって コトなのかな」と思うわけだ。 何がどうなるのか (どうなっているべきか) わかったうえでなら FAT → NTFS 変換後に調整してもいいのかもしれないが。 ちなみに、のこりの 3 冊に関してはまだ読んでいる最中なんだけど、 「パーフェクトガイド」はたいへん良く書けているようなのに対し、 「ネットワークガイド」はどーせ使わない腐った MS tool の話が多くて 困ったもんだし (マニュアルなんだからしかたないけど)、 「アドミニストレータガイド」は訳が悪いのか監修が悪いのか元から悪いのか よくわからないが、どうにも読みにくい。 O'Reilly からも いくつか本が出ているようだが、はたして日本語で読めるのはいつになるのやら。
Windows NT FAQ おまけリンク: |
Internet Week '97 に行ったときについでに寄った、 横浜ランドマークタワー内の有隣堂で買った。 そのときはもちろん Internet な本をさがしていたのだが、ふと 映画コーナーに足を運ぶと、カッコいい新ガメラの表紙のこの本が 目にとまった。 新ガメラシリーズは 1、2 作目ともにヴィデオでしか知らないのだが、 1 作目を観たときはスルドく興奮し、「これこそ 俺の観たかった怪獣映画だ! 劇場に行くべきだった!!」 と強く後悔したことを覚えている。 そういうわけなのでさっそく手にとって立ち読みを開始すると、これがまた ムチャクチャおもしろい。どんどん読みすすんでしまう自分がそこにあった。 やっぱり俺もウルトラマン (怪獣) 世代なのよね。 旅先なのでよけいなモノは買いたくなかったのだけれど、 なにしろオモシロすぎて抵抗できず購入。 そのまま読みすすめることになった。 それなのになんでまた読了がこんなに遅れたかというと、 Internet Week '97 後に体調をくずした私は本書を家の どこに置いたのか忘れてしまっていたのだった。 で、先日ふとしたはずみで発見し、めでたく読了したわけだ。 本書によると「ガメラ3」がちゃんと来るようなので、 今度こそ劇場で観たいと思う。 何? ハリウッドゴジラ? なんかアレ、ただの恐竜みたいじゃん。 男はやっぱり新ガメラだぜ。
ガメラ監督日記 |
TRON でおなじみの坂村健さんの著書「電脳都市」(旧版のほう) に 紹介されていたのを 読んで以来、「いつかは読みたい」と思っていた。 で、ようやく読んだわけだ。電脳都市から何年たってるんだか。 アンダースンさんの作品て、これと「タウ・ゼロ」しか 読んでないんだけど、読後感が非常に似ています。 いいひとなんでしょうね。 それにしても、ホロシートである。 センサー、コンピュータ群との完全なリンク! いつになったら我々はそこまで行けるのであろうか。 やっぱり電磁場とかクォークとか感じたいぞ。
アーヴァタール 上、下 |