状況 (2): 日米の情報隔差
|
|
日本語による脆弱性情報の提供が極めて少ない: 日本語メールによるセキュリティ脆弱性情報告を行っているのは、 私の知る限りマイクロソフトと FreeBSD のみ。 web page には掲載しているという例はあるが、 やはり日本語のメールでおねがいしたいところだ。
日米での fix 時差: Windows や MacOS の場合、 英語版の fix patch が出てから日本語版の fix patch が出るまでには、数週間から数か月の時差がある。 「シングルバイナリ」を達成した Windows 2000 においても、かなり (3 週間程度?) の遅れがあるようだ。 Windows 9x の場合は 2, 3 か月というのはザラで、 fix が出るまでに半年以上経過する場合もある。
一般に、各種 UNIX においては、fix に英語版・日本語版の区別はない。 ただし、同じコンポーネントに対する fix 速度がディストリビューションによって異なるという現象はよくある。 最も速いのはたいてい RedHat (のはいいのだが、RedHat はバグ自体が多い……)。