Oracle Java SE 8 Update 211 / 212、11.0.3 LTS、12.0.1 が 4 月 17 日に公開されました。5 件のセキュリティ欠陥が修正されています。
なお、Oracle Java についてはライセンスが変更されたので注意が必要です。
窓の杜の記事タイトルだと誤解しやすいのですが、「個人利用」または「開発・テスト・デモでの利用」が無償ということです。詳細は Oracle Technology Network License Agreement for Oracle Java SE (Oracle) を参照してください。窓の杜記事で参照されている Oracle Technology Network License Agreement 【日本語参考訳】 は内容が古いようなのでご注意ください。
有償となるのは Oracle Java を不特定の状況で利用する場合です。Java そのものは今でも無償です。
Oracle Java のライセンスに抵触する場合は、Oracle から商用ライセンスを購入するか、あるいは OpenJDK に移行することになります。OpenJDK は複数のディストリビューターから配布されています。
- JDKの長期商用サポート(LTS)の提供ベンダー比較(無償利用についても言及あり) (quiita)
- AdoptOpenJDK (AdoptOpenJDK)。OpenJDK 8, 11, 12 を提供。
- Download Zulu: tested, certified builds of OpenJDK (Azul Systems)。OpenJDK 7, 8, 11, 12 と OpenJFx 入り OpenJDK 8, 11 を提供。
- Amazon Corretto (Amazon)。OpenJFx 入り OpenJDK 8, 11 を提供。JRE も提供している。
- Download Red Hat OpenJDK (Red Hat)。OpenJDK 8, 11 を提供。
- OpenJDK (OpenJDK.java.net)。OpenJDK 12 を提供。
OpenJDK の新バージョン公開は Oracle Java より 1〜2 週間遅れるのが一般的なようです。本記事執筆時点で Oracle Java と同じバージョンを公開しているのは Zulu だけのようです。
また Java 8 については、Oracle Java と OpenJDK とでは機能が異なりますのでご注意ください。
- Oracle JDK 8にあってOpenJDKにない機能 (qiita)
Java 11 以降では、Oracle Java と OpenJDK は同じ機能となります。
2019.04.19 追記
詳細かつわかりやすい文書が、京都教育大学から公開されています: Oracle Java SEの有償化に伴うOpenJDKへの切り替えの案内 (京都教育大学)。参考にしてください。