Microsoft から 2019 年 8 月の月例更新プログラムが 8 月 14 日に公開されました。Internet Explorer / Edge、Windows、Office、ChakraCore、Visual Studio、Online Services、Active Directory、Microsoft Dynamics に関する、計 95 件のセキュリティ欠陥が修正されています。
- 2019 年 8 月のセキュリティ更新プログラム (月例) (Microsoft)
修正された欠陥の中でも、リモートテスクトップサービスに関するものが大変に危険とされています。リモートテスクトップサービスを有効にしている方は特にご注意ください。
Windows Update / Microsoft Update や Windows Software Update Services (WSUS) などを利用して更新プログラムをインストールしてください。「毎月第 2 火曜日 (米国時間) は Windows Update の日」に更新方法に関する情報をまとめてあります。また、自動更新を利用する場合は「自動更新について」を参照してください。再起動を促された場合には、再起動してください。
ただし、今回の更新プログラムに関して、複数の不具合が確認されています。
- VisualBasic 関連のアプリケーションやマクロが動かなくなることがあります。多くの Windows については不具合修正の更新プログラムが用意されましたが、Windows 10 バージョン 1903 用の更新プログラムのみ、まだ開発中です。
詳細はこちらをご参照ください:【アプデ/10】 2019年8月14日のWindowsUpdate後、VB関連が死亡。Windows10全バージョンにて [Update 4: v1803が修正。残すところv1903のみ] (ニッチなPCゲーマーの環境構築) - 龍大標準のアンチウイルスソフト、Symantec Endpoint Protection や Norton AntiVirus といったシマンテック社のアンチウイルス製品をインストールしてある Windows 7 / Server 2008 R2 に今回のセキュリティ更新プログラム KB4512506 / KB4512486 を適用すると、Windows の動作が停止したり起動に失敗する場合があるそうです。このため、Symantec Endpoint Protection や Norton AntiVirus などがインストールされている PC では、セキュリティ更新プログラム KB4512506 / KB4512486 が一時的にインストールできなくされています。
詳細はこちらをご参照ください:Endpoint Protection がインストールされていると SHA-2 署名のみの Windows 7 / Windows 2008 R2 更新を利用できない (シマンテック)
2019.08.23 追記
Symantec Endpoint Protection については、SEP 14.2 RU1 MP1 ビルド 4814 (14.2.4814.1100) で対応されています。Symantec Endpoint Protection 関連ドキュメント を参照してください。(学内からのみアクセス可)
なお、Windows 7 / Server 2008 R2 は 2020 年 1 月 14 日にサポートが終了します。Windows 自体の更新も必要です。
2019.09.02 追記
VisualBasic 関連のアプリケーションやマクロが動かなくなることがある件ですが、Windows 10 バージョン 1903 用の更新プログラムが公開されました。
2019.09.03 追記
KB4512941 を適用すると CPU 負荷が高くなり続ける場合があるそうです。この現象は BingSearchEnabled を 0 に設定した場合にのみ発生し、Windows のデフォルト設定では発生しないそうです。
- 【アプデ/10】 v1903用KB4512941を適用後、CPU使用率が高くなったまま戻らなくなる不具合。対処方法あり (ニッチなPCゲーマーの環境構築)