セキュリティホール memo - 2006.07

Last modified: Fri Oct 27 19:38:54 2006 +0900 (JST)


 このページの情報を利用される前に、注意書きをお読みください。


2006.07.31

追記

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 #28 〜 #31 出てます。

Apache mod_rewrite Off-By-One Buffer Overflow Vulnerability

 Vulnerability Note VU#395412 (cert.org) の説明の方がわかりやすいようなので追記した。

Lhaplus におけるバッファオーバーフローの脆弱性
(vuln.sg, 2006.07.31)

 Lhaplus 1.52 (以前?) に buffer overflow する欠陥があり、攻略 lzh ファイルを使って任意のコードを実行可能。

 Lhaplus 1.53 で修正されている。フロートさん情報ありがとうございます。

Intel 製 Wireless LAN デバイス用ソフトウェアに複数の脆弱性
(slashdot.jp, 2006.07.30)

 Intel PRO/Wireless 2100 / 2200BG / 2915ABG / 3945ABG Network Connection の Windows 用ソフトに欠陥。

 修正プログラムのダウンロードは Download Windows* Software for Intel PRO/Wireless Network Connection から行える。slashdot 記事では

れまでに日本へ Centrino ブランド用に OEM 供給された WirelessLAN デバイスのほとんどが、修正対象となっているようなので、Centrino シールが貼られたノートパソコンをお持ちの諸兄は、ぜひ修正済みソフトウェアを導入されたい。

とされているが、国内ベンダーでは SONY から情報が公開されているのみ。 その SONY も

アップデートプログラムについては、早急に検証確認を実施しておりますが、現時点では確認が終了しておりません。
このため、問題となったセキュリティ上の脆弱性は改善しておりますが、本提供プログラムは、以下のユーティリティに影響を与える可能性があります。

としているので、情報未公開の各社も検証作業中なのかもしれない。

2006.08.01 追記:

 出たもの:

2006.08.21 追記:

 富士通製 Note PC に対する修正プログラムが公開されています。

 また、日立からも案内が公開されています。

 関連: JVNVU#824500: Intel 2100 PRO ワイヤレスネットワークドライバにおけるメモリ破損の脆弱性 (JVN)

2006.08.23 追記:

 Intel 製新ドライバに含まれる S24EvMON.exe がメモリリークするらしいです。

2006.10.11 追記:

 Panasonic から情報が (やっと) 公開されました。 Pasiri さん情報ありがとうございます。

2006.10.12 追記:

 NEC の情報:

 IBM / lenobo の情報 (すずきさん情報ありがとうございます、紹介が遅くてすいません):

 ただし、すずきさんは「CNET の記事 (7月末 Intelリリースの脆弱性修正 patch に別の不具合がある=メモリリーク云々) の方には未対応のようです。 (中略) 当面 Intel 純正モジュール (メモリリークの件が修正された S24EvMON.exe を含む) を使用した方が良さそうですね」とおっしゃっています。 また、すずきさんがおっしゃるには、インストールに際しては、IBM 版ドライバをアンインストールするのではなく、IBM 版ドライバの上に「上書き更新」するのがよいそうです。

2006.10.27 追記:

 IBM / lenobo ドライバ、2006/10/24 版が出ました。すずきさん情報ありがとうございます。メモリリーク話が修正されているそうです。

WindowsにDoS攻撃を受けるセキュリティ・ホール,修正パッチは未公開
(日経 IT Pro, 2006.07.31)

 この話でしょうか:

2006.08.02 追記:

 こっちだったようです:

2006.10.13 追記:

 Server サービスの脆弱性により、サービス拒否およびリモートでのコードの実行が起こる (923414) (MS06-063) で修正されました。


2006.07.30

DSA-1129-1 osiris -- format string
(Debian.org, 2006.07.28)

 osiris 4.2.0 以前に欠陥。 ログまわりに format バグがあり、remote から DoS や任意のコードの実行が可能。 CVE: CVE-2006-3120

 osiris 4.2.1 で修正されている。 関連:

Apache mod_rewrite Off-By-One Buffer Overflow Vulnerability
(secunia, 2006.07.28)

 Apache 1.3.28〜36 / 2.0.46〜58 / 2.2.0〜2 に欠陥。 mod_rewrite に off-by-one エラーがあり、buffer overflow が発生、 特定の rewrite ルールを利用している場合に、外部から DoS や任意のコードを実行可能。Apache HTTP Server 1.3.37 Released (apache.org) より:

This issue only affects installations using a Rewrite rule with the following characteristics:

 Vulnerability Note VU#395412 (cert.org) の説明の方がわかりやすいか:

An off-by-one error exists in the ldap scheme handling in mod_rewrite. For some RewriteRules, specifically those where the remote user can influence the beginning of a rewritten URL and that do not include any of the following flags: Forbidden (F), Gone (G), or NoEscape (NE), this could lead to a pointer being written out of bounds. This flaw causes a remotely exploitable vulnerability on web servers that have mod_rewrite enabled (configuration directive "RewriteEngine on") and configured to use certain rules. For example, rules with this format expose the vulnerability:

RewriteRule fred/(.*) $1

While rules with this format do not expose the vulnerability:

RewriteRule fred/(.*) joe/$1

 Apache 1.3.37 / 2.0.59 / 2.2.3 で修正されている。上記条件に合致する場合は、早急に対応されたい。

 関連:

 志村さん、津田さん情報ありがとうございます。

2006.07.31 追記:

 Vulnerability Note VU#395412 (cert.org) の説明の方がわかりやすいようなので追記した。

2006.08.27 追記:

 POC & exploit for Apache mod_rewrite off-by-one

CyberDefender AntiSpyware 2006 show a fraudulent warning... is it bogus ware?
(Semplice, 2006.07.21)

 CyberDefender AntiSpyware 2006 はインチキソフトなのか否か、という話。 Luca さん情報ありがとうございます。 インチキソフトとは断言しきれないけれど、不思議な挙動を示すようです。 また、キャンセル処理にはずいぶんと手間がかかるようです。

 関連:


2006.07.29

いろいろ (2006.07.29)
(various)


2006.07.28

追記

Fixed in Firefox 1.5.0.5

 Thunderbird 1.5.0.5 が出たので、記述を変更しました。

 まとめ:

MFSA 説明 CVE Firefox Thunder
bird
Sea
Monkey
2006-56 「chrome:」スキーマによるリモートコンテンツの読み込み CVE-2006-3812
2006-55 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ CVE-2006-3811 致命的 致命的
2006-54 XPCNativeWrapper(window).Function(...) を使ったクロスサイトスクリプティング CVE-2006-3810
2006-53 UniversalBrowserRead を使った特権の昇格 CVE-2006-3809
2006-52 Function.prototype.call を使った PAC の特権の昇格 CVE-2006-3808
2006-51 名前付き関数と再定義された「new Object()」を使った特権の昇格 CVE-2006-3807 致命的 致命的
2006-50 JavaScript エンジンに関する脆弱性 CVE-2006-3805 CVE-2006-3806 致命的 致命的
2006-49 不正な VCard 上でのヒープバッファオーバーライト CVE-2006-3804 - 致命的 致命的
2006-48 JavaScript の新たな Function の競合 CVE-2006-3803 致命的 致命的
2006-47 ドメインを超えたネイティブ DOM メソッドの乗っ取り CVE-2006-3802
2006-46 イベントの同時発生によるメモリ破壊 CVE-2006-3113 致命的 致命的
2006-45 Javascript の navigator オブジェクトに関する脆弱性 CVE-2006-3677 致命的 - 致命的
2006-44 削除済みフレームへの参照を通じたコード実行 CVE-2006-3801 致命的 致命的

 Tunderbird に中が多いのは、デフォルトで JavaScript が Off になっているから。 また、 Fixed in Thunderbird 1.5.0.5 の内容とは異なるが、Thunderbird の 2006-56 / 53 / 52 の評価については「低」としてある。

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 すいません、MoBB #21 を抜かしてました。

 あと、#26 と #27:


2006.07.27

Fixed in Firefox 1.5.0.5
(mozilla.org, 2006.07.27)

 Firefox 1.5.0.5 登場。12 種類の欠陥 (Critical: 7, High: 2, Moderate: 3) が修正されている。

 あわせて Thunderbird 1.5.0.5 も登場している。

 あわせて SeaMonkey 1.0.3 も登場している。

2006.07.28 追記:

 Thunderbird 1.5.0.5 が出たので、記述を変更しました。

 まとめ:

MFSA 説明 CVE Firefox Thunder
bird
Sea
Monkey
2006-56 「chrome:」スキーマによるリモートコンテンツの読み込み CVE-2006-3812
2006-55 メモリ破壊の形跡があるクラッシュ CVE-2006-3811 致命的 致命的
2006-54 XPCNativeWrapper(window).Function(...) を使ったクロスサイトスクリプティング CVE-2006-3810
2006-53 UniversalBrowserRead を使った特権の昇格 CVE-2006-3809
2006-52 Function.prototype.call を使った PAC の特権の昇格 CVE-2006-3808
2006-51 名前付き関数と再定義された「new Object()」を使った特権の昇格 CVE-2006-3807 致命的 致命的
2006-50 JavaScript エンジンに関する脆弱性 CVE-2006-3805 CVE-2006-3806 致命的 致命的
2006-49 不正な VCard 上でのヒープバッファオーバーライト CVE-2006-3804 - 致命的 致命的
2006-48 JavaScript の新たな Function の競合 CVE-2006-3803 致命的 致命的
2006-47 ドメインを超えたネイティブ DOM メソッドの乗っ取り CVE-2006-3802
2006-46 イベントの同時発生によるメモリ破壊 CVE-2006-3113 致命的 致命的
2006-45 Javascript の navigator オブジェクトに関する脆弱性 CVE-2006-3677 致命的 - 致命的
2006-44 削除済みフレームへの参照を通じたコード実行 CVE-2006-3801 致命的 致命的

 Thunderbird に中が多いのは、デフォルトで JavaScript が Off になっているから。 また、 Fixed in Thunderbird 1.5.0.5 の内容とは異なるが、Thunderbird の 2006-56 / 53 / 52 の評価については「低」としてある。


2006.07.26

いろいろ (2006.07.26)
(various)


2006.07.25

シマンテック、今度は「Vista」のUACで脆弱性を指摘
(CNET, 2006.07.25)

 正式版では直っているのでしょう。

追記

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 4 件追加されています:


2006.07.24

追記

2006 年 7 月のセキュリティ情報 (Microsoft)

 MS06-036 exploit が登場:

 MS06-033 の適用において、複数の状況が発生していた模様:

  • Windows Installer 3.1 がインストールされていないとインストールできない。

  • .NET Framework 2.0 がインストールされていると、"0x643" エラーが出てインストールできないことがある: KB923100。 この場合、一旦 .NET Framework 2.0 をアンインストールし、MS06-033 patch のインストール後に再インストールする。

  • Windows Server 2003 x64 Edition において、Error 1324. The folder 'Program Files というエラーが出てインストールできないことがある: KB923101。 KB に回避方法が記載されている。

 KB917283 に一覧がある。

Acrobat 方面

 日本語版が出ていました:

Bugs fixed in GIMP 2.2.12
(gimp.org, 2006.07.06)

 GIMP 2.2.11 以前に欠陥。app/xcf/xcf-load.c の xcf_load_vector 関数に欠陥があり、攻略 XCF ファイルを用いて任意のコードを実行可能。CVE: CVE-2006-3404

 GIMP 2.2.12 で修正されている。関連:


2006.07.21


2006.07.20

追記

McAfee EPO fix

 正式アナウンス登場: Common Management Agent Update 3.5.5で脆弱性を修正 (マカフィー)。あと、このあたりも関連か:

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 3 件追加されています:

[SA21041] Linux Kernel "/proc" Race Condition Privilege Escalation
(secunia, 2006.07.17)

 Linux 2.6.x に欠陥。local user が root 権限を取得できる。

 Linux 2.6.17.5 で修正されている。最新は Linux 2.6.17.6 で、/proc/*/fd/ が見れない不具合が修正されているそうです (kai さん情報ありがとうございます)。

いろいろ (2006.07.20)
(various)


2006.07.19

McAfee EPO fix
(SANS ISC, 2006.07.17)

 この話:

 マカフィーの Common Management (EPO) Agent 3.5.5.438 より前に欠陥。Framework Service コンポーネント (port 8081 を listen している) に欠陥があり、remote から SYSTEM 権限を取得できる。

 Common Management (EPO) Agent 3.5.5.438 以降で修正されている。

2006.07.20 追記:

 正式アナウンス登場: Common Management Agent Update 3.5.5で脆弱性を修正 (マカフィー)。あと、このあたりも関連か:

WinRAR - What's new in the latest version
(RARLab, 2006.07.13)

 WinRAR 3.0 〜 3.60 beta 6 に欠陥。 LHa ファイルの取り扱いに欠陥があり、stack overflow が発生、任意のコードを実行可能。詳細: RARLab's WinRAR Local Stack Overflow (hustlelabs.com)。 CVE: CVE-2006-3845

 WinRAR 3.60 beta 7 で修正されている。

2006.10.11 追記:

 CVE-2006-3845 の件、悪用事例が発生したようで:

Multiple problems in Ethereal
(wireshark, 2006.07.17)

 Ethereal 0.8.16 〜 0.99.0 に複数の欠陥があり、remote から任意のコードを実行可能。 CVE: CVE-2006-3627 CVE-2006-3628 CVE-2006-3629 CVE-2006-3630 CVE-2006-3631 CVE-2006-3632

 Wireshark 0.99.2 で修正されている。

Oracle Critical Patch Update - July 2006
(Oracle, 2006.07.18)

 出たそうです。関連:

追記

2006 年 7 月のセキュリティ情報 (Microsoft)

 MS060-34 patch に 2 つ問題があったそうです。

  1. Windows Update などを使って patch を適用した後も、再度 patch のインストールを促される。

  2. Windows Server 2003 SP1 において、patch の適用に失敗した場合に、patch の再インストールが促されない。

 917537 - Microsoft Security Bulletin MS06-034: Vulnerability in Internet Information Services that use Active Server Pages could allow remote code execution (Microsoft) に状況と回避策が掲載されています。 前者については IIS Common Files を削除することで回避できるようです。 後者の問題については、 MBSA 等を使って状況を確認し、必要であれば再インストールすればよいようです。


2006.07.18

XSS ねた
(JVN, 2006.07.18)

 あと、XSS脆弱性悲喜こもごも (hoshikuzu | star_dust の書斎, 7/15) という記事もありました。

追記

2006 年 7 月のセキュリティ情報 (Microsoft)

 こんなことがあったのですね: Information for SUS 1.0 Users about Tuesday's Release (MSRC Blog, 2006.07.13)。見逃してました。orz

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 3 件追加されています:

OpenOffice.orgにセキュリティ・ホール,修正版バージョン2.0.3を公開

 OpenOffice.org 2.0.3 の日本語版が登場しています。

 また、OpenOffice.org 1.1.5 への patch も登場しています。

 あと、「OpenOffice.org」v2.0.3の日本語版が公開、PDF出力の詳細設定が可能に (窓の杜) によると、OpenOffice.org 2.0.3 日本語版には不具合があり、差し替えファイルがこのへんにあるらしい。

PowerPointの未公表の脆弱性を悪用する「Trojan.PPDropper.B」

 Microsoft セキュリティアドバイザリ出ました。

 PoC コードも複数公開されています。


2006.07.16

追記

2006 年 7 月のセキュリティ情報

 全面的に改訂。


2006.07.15


2006.07.14

追記

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 2 件追加されています:

Acrobat 方面
(Adobe, 2006.07.11)

 Adobe の Adobe Reader 6.x / Acrobat 6.x に欠陥。

 どちらも、Adobe Reader / Adobe Acrobat 6.0.5 で修正されている。

2006.07.24 追記:

 日本語版が出ていました:

PowerPointの未公表の脆弱性を悪用する「Trojan.PPDropper.B」
(Internet Watch, 2006.07.14)

 PowerPoint (バージョン不明) に任意のコードの実行が可能な未知の欠陥があり、 既にこれを利用する dropper が登場している、という話。

2006.07.18 追記:

 Microsoft セキュリティアドバイザリ出ました。

 PoC コードも複数公開されています。

2006.07.21 追記:

 関連記事:

Perl bot exploiting vulnerabilities in Joomla and Mambo components (NEW)
(SANS ISC, 2006.07.14)

 Joomla / Mambo の 2 つの欠陥を攻略する新たな bot が登場している模様。

In first case the bot is exploiting a vulnerability in the perForms component that is used to create dynamic forms.
The second perl bot exploits an unpatched vulnerability in Joomla/Mambo CNS component SimpleBoard (there is a CVE for this vulnerability, http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2006-3528). It looks like even the latest RC version of the SimpleBoard component is affected by this vulnerability so be sure to disable it if you have it installed on your machine. In both cases exploits for these vulnerabilities have been published previously.

 このあたりでしょうか:

ワンタイム・パスワードでは防げない“中間者攻撃フィッシング”が出現
(日経 IT Pro, 2006.07.13)

 進化を続けるフィッシング。ワンタイム・パスワードだけでは防げないわけで。 Case3 そのメール、本物ですか?そのホームページ、本物ですか? (三井住友銀行 簡単!やさしいセキュリティ教室) とかも読んでおきませう。


2006.07.13

いろいろ (2006.07.13)
(various)


2006.07.12

いろいろ (2006.07.12)
(various)

追記

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 2 件追加されています:

Flash Playerにセキュリティ・ホール,バージョン9では解消

 記述を全体的に改訂。

  • FGA-2006-20 は Flash Player 8.0.24.0 のみ
  • FGA-2006-21 は Flash Player 8.0.24.0 以前
  • Flash Player 9.0.16.0 は、今のところ Windows 版および Mac OS X 版のみ。 Linux 等での最新である 7.0.63.0 の状況は不明。
Reports of a new vulnerability in Microsoft Excel

 Microsoft Excel の脆弱性により、リモートでコードが実行される (917285) (MS06-037) (Microsoft) で修正されました。

2006 年 7 月のセキュリティ情報 (Microsoft)
(Microsoft, 2006.07.12)

 直ったもの:

 直ってないもの:

 関連: WindowsやOfficeに危険なセキュリティ・ホール,Excelの「緊急」パッチも公開

2006.07.17 追記:

 全面的に改訂。

2006.07.18 追記:

 こんなことがあったのですね: Information for SUS 1.0 Users about Tuesday's Release (MSRC Blog, 2006.07.13)。見逃してました。orz

2006.07.19 追記:

 MS060-34 patch に 2 つ問題があったそうです。

  1. Windows Update などを使って patch を適用した後も、再度 patch のインストールを促される。

  2. Windows Server 2003 SP1 において、patch の適用に失敗した場合に、patch の再インストールが促されない。

 917537 - Microsoft Security Bulletin MS06-034: Vulnerability in Internet Information Services that use Active Server Pages could allow remote code execution (Microsoft) に状況と回避策が掲載されています。 前者については IIS Common Files を削除することで回避できるようです。 後者の問題については、 MBSA 等を使って状況を確認し、必要であれば再インストールすればよいようです。

2006.07.24 追記:

 MS06-036 exploit が登場:

 MS06-033 の適用において、複数の状況が発生していた模様:

 KB917283 に一覧がある。


2006.07.11

いろいろ (2006.07.11)
(various)

168社のプライバシーマーク認定事業者が個人情報を漏洩、JIPDEC調査
(Internet Watch, 2006.07.11)

 168 社……。

事故報告があった554件の内訳は、紛失・漏洩が532件で、全体の96%を占めた。紛失・漏洩を原因別に分類すると、誤配送等による漏洩が396件で最も多く、全体の71.5%に上る。

 「誤配送等」とは「誤配送、誤封入、誤送付、印刷ミス等」だそうだ。 そういえば、共用プリンターで個人情報流出 (IBC岩手放送, 2006.07.10) というニュースもありましたね。

DNSの再帰的な問い合わせを悪用したDDoS攻撃手法の検証について
(@police, 2006.07.11)

 DNS アンプ話の解説と検証。高橋さん情報ありがとうございます。

【CRYPTO-GRAM日本語版】USBでパソコンを乗っ取る
(日経 IT Pro, 2006.07.11)

Windowsの動いているパソコンにiPodやUSBメモリーを接続すると,それらのUSB機器はパソコンを文字通り乗っ取ることが可能となる。(中略) こうした行為を可能としているのは,WindowsのAutoRun機能と,DMAと呼ばれる周辺機器向け機能の2つだ。

 このうち CRYPTO-GRAM では AutoRun ねたしか取りあげていない (というか、AutoRun すら使ってない)。 AutoRun の無効化については、 Windows XPで自動再生機能を無効化する (ANGIE WORKSHOP) がいちばんまとまっているみたい (小さい字で書かれた補足が重要だったりもするので、全部読むこと)。 TweakUI を使うのがいちばん簡単っぽい。

 CRYPTO-GRAM の元ねたである Attack of the iPods! (CSOonline) では、 page 2 で DMA についても触れている。で、これは、 0wn3d by an iPod: Firewire/1394 に関する問題(仮) (PacSec 2004) の話。

 あと、そのへんに転がっている USB メモリーを拾い食いするのはやめましょう (笑)。

追記

Information on Proof of Concept posting about hlink.dll

 Microsoft Word hlink 0-day by SYS 49152 (milw0rm.com)

[Full-disclosure] MS Word Unchecked Boundary Condition Vulnerability - POC
(Full-disclosure, 2006.07.08)

 MSRC の回答: Information about claims about unchecked boundary condition vulnerability in Word (MSRC blog, 7/10)

the claim is not accurate: while the Word application will exit unexpectedly, this is not a remotely exploitable vulnerability in Microsoft Word.

 というわけで、攻略可能な欠陥ではないようです。 関連報道: 「Word/Officeに危険なセキュリティ・ホール」報道は誤り---Microsoft (日経 IT Pro)


2006.07.10

いろいろ (2006.07.10)
(various)

Flash Playerにセキュリティ・ホール,バージョン9では解消
(日経 IT Pro, 2006.07.10)

 Flash Player 8.0.24.0 (以前) に 2 つの欠陥。 攻略 .swf ファイルを開くことによって

  1. 任意のコードを実行可能 (FGA-2006-20)
    これは Flash Player 8.0.24.0 にだけ存在する模様。 CVE: CVE-2006-3587
  2. web ブラウザが crash する (FGA-2006-21)
    これは Flash Player 8.0.24.0 以前に存在する模様。 CVE: CVE-2006-3588

 最新版である Flash Player 9.0.16.0 では修正されている。 ただし Flash Player 9.0.16.0 は、今のところ Windows 版および Mac OS X 版しか用意されていない。7.x の最新 7.0.63.0 ではどうなのかはよくわからない。 関連:

2006.07.12 追記:

 記述を全体的に改訂。

Zope2 Hotfix-20060705 README
(Zope, 2006.07.05)

 Zope 2.7.0〜2.7.8 / 2.8.0〜2.8.7 / 2.9.0〜2.9.3 に欠陥。 よくわからないが、"restructured text" の処理に欠陥がある模様。 CVE: CVE-2006-3458

 本 Hotfix を適用すれば対応できる。

追記

MS Excel、1カ月で3件目の脆弱性--日本語、韓国語、中国語版に影響

 CVE: CVE-2006-3431

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 3 件追加されています:


2006.07.07

MS Excel、1カ月で3件目の脆弱性--日本語、韓国語、中国語版に影響
(CNET, 2006.07.07)

 この話:

 同脆弱性が影響を与えるのは、日本語、韓国語、中国語版のExcelのみだとMicrosoftの広報担当者は述べている。

 だめじゃん…… orz

2006.07.10 追記:

 CVE: CVE-2006-3431

2006.10.13 追記:

 Microsoft Excel の脆弱性により、リモートでコードが実行される (924164) (MS06-059) で修正されました。

追記

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 1 件追加されています:

マイクロソフト セキュリティ情報の事前通知 (2006.07)
(Microsoft, 2006.07.07)


2006.07.06

追記

[SA20825] Internet Explorer Information Disclosure and HTA Application Execution

 CVE-2006-3280 について、hoshikuzu|star_dust さんが「自衛策」を発表している。

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 1 件追加されています:


2006.07.05

追記

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開

 2 件追加されています:


2006.07.04

「ブラウザのセキュリティ・ホールを毎日1件公開する」と研究者が宣言,既に3件が公開
(日経 IT Pro, 2006.07.04)

 以下だそうです。

 いずれも 2006.03.06 に Microsoft に通知済みだそうで。

2006.07.05 追記:

 2 件追加されています:

2006.07.06 追記:

 1 件追加されています:

2006.07.07 追記:

 1 件追加されています:

2006.07.10 追記:

 3 件追加されています:

2006.07.12 追記:

 2 件追加されています:

2006.07.14 追記:

 2 件追加されています:

2006.07.18 追記:

 3 件追加されています:

2006.07.20 追記:

 3 件追加されています:

 4 件追加されています:

2006.07.28 追記:

 すいません、MoBB #21 を抜かしてました。

 あと、#26 と #27:

2006.07.31 追記:

 #28 〜 #31 出てます。

2006.08.01 追記:

  Concluding the Month of Browser Bugs (Browser Fun)。MoBB は終了しました。

2006.08.16 追記:

 Webブラウザは穴だらけ? (日経 IT Pro, 8/9)

グーグルとは何か 第3回 〜google八分の酷い現実〜
(悪徳商法?マニアックス, 2006.07.03)

 google八分話。関連:

 ちなみに、google で検索すると「Google 宛に送られた法律に関するリクエストに応じて、検索結果のうち X 件を削除しました。必要に応じて、ChillingEffects.org で削除が発生したことに至った苦情を確認できます。」が出ますが、google エンジンを使用している goo で検索すると、それすら出ませんね。

追記

JVN#98836916: 複数のWiki クローン製品におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

 FreeStyleWiki は 3.6.2 で修正されています。 三宅さん情報ありがとうございます。


2006.07.03

いろいろ (2006.07.03)
(various)

JVN#98836916: 複数のWiki クローン製品におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
(JVN, 2006.07.03)

 複数の Wiki クローンに、DoS 攻撃を受ける欠陥があるそうな。 具体的には、現時点では FreeStyleWiki, Hiki, Wiki もどきがこれに該当する模様。 Hiki と Wiki もどきについては、情報と修正版が公開されている。

一方、FreeStyleWiki については状況がよくわからない。 メンテナンス履歴 には「2006年7月2日: CVSの最新版に入れ替えました」とあるので、運用テスト中なのかな。

2006.07.04 追記:

 FreeStyleWiki は 3.6.2 で修正されています。 三宅さん情報ありがとうございます。

555648 - Windows Log on and Log off immediately
(Microsoft, 2006.06.28)

 当該レジストリエントリがマルウェアなどによって消されると、Windows シェルを起動できなくなり、結果として log on 直後に log off してしまう、という話みたい。

912595 - You cannot create files when alternate data streams are present on a computer that is using the NTFS file system
(Microsoft, 2006.06.29)

 NTFS におけるセキュリティ上の制限のために、特定の状況において、alternate data stream つきのファイルの作成やコピー、移動ができないことがあるという話。仕様だそうです。

 KB 中で、Streams (sysinternals) が紹介されている。

追記

IE:新手法CSSXSS、Google Desktopの情報が盗まれる恐れ…というかGoogleばかりでないです、ヤバイのは、こりゃ参りましたね。

 CSSクロスドメインの情報漏えいの脆弱性「CSSXSS」とは (@IT, 2006.06.29)

[Full-disclosure] Secunia Research: Opera SSL Certificate "Stealing" Weakness

 CVE: CVE-2006-3331、 NVD: CVE-2006-3331


2006.07.02

追記

OpenOffice.orgにセキュリティ・ホール,修正版バージョン2.0.3を公開

 StarOffice/StarSuite 用の patch が出ています:

 志村さんから (ありがとうございます)

2006.06.30 の「OpenOffice.org にセキュリティ・ホール,修正版バー
ジョン 2.0.3 を公開」に、

> なお、OpenOffice.org 1.x の場合は 1.1.5 で修正されるそうです。

とあり、日経 IT Pro の記事にもそのように書かれていますが、1.1.5
は 1 年近くも前にリリースされており、この問題は修正されていないと
思います。

  http://www.openoffice.org/security/bulletin-20060629.html

を見ると、

> Patches for users of OpenOffice.org 1.1.5 will be available shortly.

とありますので、1.1.5 で修正というのは誤読で、1.1.5 に対するパッ
チで修正されるというのが正解のように思われます。

 おっしゃるとおりなので修正しました。_o_


2006.07.01


[セキュリティホール memo]
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